伴野内科クリニック
 
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高血圧
 
 
死亡原因のトップにある心臓病、脳血管障害はいずれも高血圧によってもたらされたものです。高血圧が恐ろしいのは、静かに忍びより、自覚症状が現れず、突然死に至る場合も多く、米国ではサイレントキラー(静かなる殺人者)といわれています。血圧がちょっと高い・・・それはもう血管を痛め始めているのです。高血圧症は10年から15年かけてゆっくり進行し、様々な障害を生みます。高血圧による障害は、全身の血管に動脈硬化という現象が起こり、それが原因で血圧が上がり、動脈硬化が進むという悪循環ができあがります。 こういった状況が続くと、心臓では心筋梗塞など、腎臓機能の低下、脳梗塞や脳卒中、失明に至ってしまうこともあります。日本人の4人に1人、50歳以上ですと2人に1人が高血圧といわれています。 健康診断などで血圧がやや高いと言われた時点で、もう血管を痛め始めていることを自覚し、予防に取り組む必要があります。
最近注目のメタボリックシンドローム
高血圧や肥満や糖尿病などの病気を重ね持っている人が少なくありません。内蔵脂肪の蓄積により、高血圧、糖尿病、高脂血症など、動脈硬化を進ませる病気が重なった病態をメタボリックシンドロームと呼びます。 高血圧や肥満がたまたま重なるのではないことが分かってきたのです。よって動脈硬化に進む前の対策(治療)も進歩しています。
高血圧とは
 
  血管は、体の隅々まで血液を運ぶために圧力をかけています。 心臓からでたところでは、水を1.6〜1.9mの高さまで吹き上げるほどの力です。 そして、運動、食事、緊張、興奮、寒冷などでは血圧が高くなり、温暖、安静、リラックスなどは血圧を低下させます。 様々な要因に対して適切になるようにコントロールされるのです。 その血圧が高いまま続き、血管を強い力で押さえつけられた状態が続けば、その力に対抗しようと、しなやかさが失われ、硬くなったり(動脈硬化)、壁が厚くなります。 その結果血管が細くなり、中性脂肪やコレステロールがたまりやすくなり、ますます、血管が狭くなって、血圧が上昇してしまうのです。 高血圧は世界保健機構(WHO)の判定基準で診断されるのが一般的です。 診断は、明らかに血圧の高い人を除いて簡単ではありません。 繰り返し血圧を測定します。 測定結果の平均値が最高血圧140mmHg以上、最低血圧90mmHg以上で高血圧と診断されます。さらに高血圧症の診断は血液検査、尿検査、心電図やX線検査など様々な検査が必要です。
どのように治療するのでしょうか
 
 
高血圧症の治療の原則は、高血圧の程度や合併症、危険因子などを考慮しながら行われます。すべての患者さんで生活習慣の改善が必須です。高血圧の程度により薬物を用います。
食事療法
高血圧の食事療法は、減塩(*)、肥満防止色の摂取、バランスのよい食生活の3つが基本です。
塩分を摂り過ぎると…
運動療法
早足で歩くなどの有酸素運動を、110〜120/1分間心拍数程度の強さで、毎日30分あるいは週に3回、1回 30〜45分程度の運動をすることが基本です。高血圧の程度によって、適性な運動は違います。レベルの高い方は必ず医師の指示に従ってください。
薬物療法
利尿剤、交感神経抑制薬、カルシウム拮抗薬、血圧を上げるホルモンが作られるのを抑える薬、血管の収縮を抑える薬など、年齢、合併症、臓器障害などが考慮され処方されます。
予防策は
 
 
予防策は?
高血圧症は生活習慣病の代表ということから、高血圧症の予防策は若年層からのよい生活習慣を確立する努力が大切です。以下のようなことに注意して生活をすることと、中年を過ぎた人は家庭で定期的に血圧を測定する習慣をつけることが大切です。
予防策の図